バディーグーオーナーの福嶋シゲオです。

ヘアデザインがキマっている時って、なんだか気分が良いですよね。ほっとできたり、誰かに会いたくなったりと嬉しくなっちゃいます。

美容師側もうまく仕上げられた時は、ものスゴク嬉しいです。じわ〜っと暖かいものが流れてきて、全身を包んでくれるような感覚があるものです。

わたしがはじめてこの感覚に包まれたのは、スタイリストデビューしたての頃でした。今では大得意のメンズの刈り上げスタイルですが、当時は右側のバックサイドの処理の仕方に納得できずに、苦悩の日々が続いておりました。

そんなある日、中学生の男のコを担当するすることとなりました。オーダーされたスタイルは当時流行のグラデーションカット。刈り上げの部分と、中間部分のつなぎ目がうまくいくかと不安があったのですが、そのコが首を左に傾ける癖があったことがきっかけで、自分のカットフォームが左右で違っていたことに気がつきました。

結果は大成功!

その男のコも仕上がりをとても喜んでくれて、二人で「カッコイー」を連発したのを覚えております。あれから何年も経ちましたけれど、今でも美容の仕事を続けているのは、何度でもあの暖かい感覚に包まれていたいと願っているからだと思います。

カットからはじまった暖かい感覚はその後、パーマやカラー、セット、メイクなどの場面でも出会えることになるのですが、ここ数年もっと薬剤をコントロールすることができないものかと思うようになっていました。

サロンワークの中で、前回はうまくストレートが伸びたのに今回はパサついてしまったとか、前回と同じ色で染めているのにうまく染まらなかった。パーマがかからない。などと、悲しい思いを体験することもあったからです。

その多くの原因は、お客さまの髪の毛の状態が毎回違っているために、それに対して薬剤の組み合わせをうまくコントロールできていないからだと感じていました。

もちろん以前から、傷んだ髪への対策として、トリートメントメニューの強化を図ってきました。しかし、数年前までの主流の考え方は、パーマやカラー等の繰り返しで流出してしまったタンパク質を補強し、その上にコートするというのが一般的でした。

例えれば『シミやシワのあるお肌の上に、栄養分入りのファンデーションを塗って、お肌がキレイになりました』と、いう状態。ファンデーションを落とせば、またシミやシワがでてきてしまうように、根本的な解決策には至っていなかったのです。

見た目や手触りはキレイになっているのですが、肝心のダメージの傷口は中で広がっていたりするものですから、パーマやカラーの反応する部分が前回よりも少なくなっていてうまくいかなかったケースもあったのです。

このままでは根本的なケアをしていない。どうしたものか…。

お客さまも、もちろんわたし達も、もっとヘアデザインを楽しみたい!スタイルチェンジだけでなく、白髪が出てきたら頻繁にカラーをしなくてはならない。

今の店のシステムだけを続けていっても解決策には至らない…。困った。

そのような悩みを抱えていた2007年の年末頃、ある情報が入りました。

●●●という水が凄いらしい!すぐに勉強を始めました。調べていくと、他のメーカーからも数種類の同じような考え方の水があることを知りました。

スタッフの髪から始まって、何人かのお客さまにもお願いして実際に試してもらうかたわら、毛髪化学をもう一度勉強し直しました。そして髪が傷んでいる状態というのは、髪が酸化している状態だと知りました。(シミ、シワ、サビも酸化です)

現在、《Wウォーターカラー》というカラーメニューで使用しているミナミルウォーターという水は、この酸化を食い止めてくれるものです。実はサービスとして、パーマやストレートの時の処理剤としても使用しております。

それでも最初の頃は、髪の毛の酸化は抑えてくれてるけれど、今度はカラーの染まりのコントロールができずにうまく扱えないということもありました。実際、諦めようかと思った時もあります。

しかし願いは叶うもので、早くからこのメニューに取り組んでいた美容室の先生達に出会えることになります。

神奈川県川崎市ヘアリゾート FENIX の坂下先生と、宮城県仙台市HAIR RELAXATION ALICE の石田先生です。

坂下先生には、わざわざBUDDY GUUに来て頂いて講習会を開いてもらったり、その後ではメールで質問をさせて頂いたりしております。石田先生のお店には営業中にお邪魔して、実際のサロンワークを見学させてもらいながら勉強してきました。改めてお礼を申し上げます。

そして、お二人のサロンワークを学ばせて頂いているうちに、ある重要な事に気付くことになります。それは、多くの美容室のほとんどが、パーマやカラー施術を行う前に補強するタンパク質等にはかなりの神経を使っていましたが、一番大切な後処理をおろそかにしていたという事実です。つまり、仕事をやりっぱなしにしていたということです。

パーマやカラーした後に頭皮にかゆみが出たり、髪がパサついたりする原因は、施術後に髪の毛の中に不必要な薬剤が残ってしまっていることが原因でした。

多くの現場では、パーマやカラースタイルが仕上がった時点から、お客さまをダメージへと向かう列車に乗せてお帰ししていたということです。この事実を知った時、何も知らないで今回はうまくいったぞー!と、喜んでいた自分を恥ずかしく思いました。それでも、前回うまくいったのに今回はうまくいかなかった原因もようやく見えてきました。

下記の3つの約束は、現在のサロンワークでとても大切にしていることです。

髪の毛を酸化(サビ)させてしまう要因に対して、還元力(サビをとる)のあるものを使う。

お客さまの髪質と求めるスタイルに合った薬剤をセレクトする。

不必要な薬剤を髪の毛に残さないように、きっちり分解と除去をしてお客さまをお帰しする。


おかげさまで、根本的なケアと薬剤選定をさせて頂きながら、髪の毛にとって重要な栄養素であるタンパク質等を有効活用していく技法が生まれました。

金属が酸化するとサビていきます。食べ物が酸化すると腐っていきます。人間の体も酸化することが老化ではないかと考えられています。お客さまの大切な髪を預かる以上、サビないヘアデザインを提供してきたいと、今も研究中です。

アンチエイジング。

ずーっと前から巷に溢れていたキーワードでした。若い頃は気ならなかったこの言葉も、42才となったわたしのテーマのひとつとなっています。

『いかに内側も外側もピカピカでいられるか。』

『いつまでも元気で人生を楽しむぞー!』と。

暮らしの中で、ヘアデザインの持つ役割の大きさを感じている今、サビないヘアデザインを提供することを大切にしていきます。そうすることで、ココロにもサビが付きにくくなってくれると信じていますから。単純にヘアスタイルがキマルってHAPPYですものね。

じわ〜っと全身を包んでくれるような暖かい感覚を、今度はあなたと一緒に感じられたら嬉しいです。またBUDDY GUUでお会いできる日を楽しみにしております。

2009.Jul.Shigeo Fukushima


(c) Copyright 2009 by BUDDYGUU.COM All Rights Reserved.